LINEMO高層階に電波は届く?
ソフトバンクの基地局の電波は基本的に下方向に出ているため、高層階には最寄りの基地局の電波は届きにくい状況です。
一方、見通しが良いため遠くの高所からの電波は届きやすくなりますが、基地局との距離が離れているため携帯電話からの電波が届かないことがあります。
高層階ビルに電波が届く仕組み
高層階へ電波が届くのは、以下の2つ方法になります。
- 近くの基地局からアンテナを向けている
- ビル自体に屋内アンテナが設置されている
小規模から中規模の高層ビルは、近くの基地局からの電波を拾って通信します。
アンテナの角度は他の基地局や、他キャリアの電波と干渉しないように緻密に計算し調整されています。
中規模から大規模なビルや商業施設では、ビルの天井裏に屋内型のアンテナが張り巡らされています。
屋内アンテナが設置されている建物の場合、屋外からの電波が届かない高層階や地下、室内の入り組んだ場所でも使用で可能です。
高層ビルの金属は反射してガラスは通り抜ける
電波は障害物に当たると反射します。ただ、素材の種類や密度、厚さによっては反射しつつも、通り抜けるものがあります。
電波の反射が大きいのは金属やコンクリートです。ガラスや紙、木などは通り抜けやすいです。
そのため、金属やコンクリートに隔てられているビル空間は電波が届きにくくなる場合があります。
ビルは高層になるほどに繋がりにくい
基地局からの電波は下方向に向かって発信され、円錐状につながりやすいエリアが広がっていくため、高層階になるほど繋がりにくくなります。
屋内アンテナが設置されていない小規模、中規模の高層ビルは、近くのビル屋上に設置されたアンテナを使って通信しています。
居住エリアに向けて基地局のアンテナ角度を調整していますが、周辺の環境によっては、どうしても高層階まで電波を届けられない事があります。
タワマンは電波悪い?
タワーマンションの建築材料や窓ガラスは、電波の通りを阻害することがあります。
これにより、屋内の一部や奥まった場所では電波が弱まり、通話品質やデータ通信速度が低下することがあります。
タワーマンション内には、複数の住戸やフロアがあります。これらの間で電波が干渉し合い、信号の弱化や乱れが生じることがあります。
特に高層階やコア部分では、外部の基地局からの電波が遮られるため、電波状況が悪化しやすいです。
タワーマンションの高層階が繋がりにくい理由
電波を送る基地局の高さは約40mであり、電波は基本的には下方向に発せられます。
そのため、40mを超える14階より上の階では電波が届きにくくなるのです。
また、電波は基本的に窓から入るので、金属膜をコーティングしたエコガラスや、金属ワイヤーが入った網入りガラスを使用している場合も電波が通りにくくなります。
裏側に金属の幕がついている遮光カーテンやシャッターなども電波の通りがよくありません。
室内の電波状況は0円で改善できる
タワマンに住んでいて、どう対策しても部屋の中に電波が届かない、届いても微弱電波で使いものにならないという場合、0円で改善できる方法があります。
室内の電波状況を改善するため、ソフトバンクでは窓口を設置して対応しています。LINEMOの電波改善はソフトバンク窓口で対応となります。
Webサイト経由などで問い合わせると多くの場合、状況に合わせて「電波改善機器」を設置するといった電波改善の提案をしてくれます。これらの調査や機器設置に料金はかかりません。
「電波改善機器」とは、「レピーター」「フェムトセル」といった機器を指します。
レピーターとは、ある場所で受信した電波を引き込み増幅させることで、別の場所の電波環境を改善させる機械のことです。屋外でなら通話ができるのに、家の中に入ってしまうと電波が届かない、通話が途切れてしまう、という状況ではレピーターが使われることが多いようです。
LINEMO高層階ビル繋がりにくい理由
LINEMOでビルやタワマンでは繋がりにくい主な理由は以下です。
項目 | 内容 |
---|---|
鉄筋コンクリート造である | |
近くに高層ビルやマンションがある | 周囲に高いビルが建ち並んでいると、電波に干渉したり、電波が乱反射したりしてスマホまで届きにくいためです。 |
床に寝転びながらスマホを操作している | スマホを床に近づけると、電波を受信しづらくなるケースも多いようです。 |
電波が入り乱れて干渉し合う
電波を遮断するものがない高層階では、さまざまな電波が入り乱れて干渉し合っていて、質が落ちてしまうことがあります。
基地局が周りに多すぎてそれぞれ電波が干渉し、その結果電波が悪くなり、通信速度が低下するなど通信が不安定になることがあります。
基地局から出る電波は下を向いているため
基地局は下(地上)を向いている事が多く、そのため基地局よりも高い位置にある高層ビルは電波の恩恵を受けません。
基地局の高さは、地上40mの高さが理想と言われています。これは基地局が高すぎても地上を歩く人にしか電波が届かず、低すぎても電波の届く範囲が狭まる為です。
地上40mはだいたいビルの13階ほどです。逆に言えば13階から上の階は電波が届きにくい場所なのです。
それでも遠くに設置されている基地局から電波が届きますが、携帯側からでる電波が届かず通信が途切れてしまうことがあります。
障害物の影響を受ける
ビルやタワマン高層階になればなるほど電波を遮るコンクリートや鉄骨が多くなるため、LINEMOが繋がらないという現象が起きやすくなります。
鉄筋コンクリート造の建物は、網目状の鉄筋で覆われているので電波状況が悪くなる可能性があります。
鉄筋コンクリート造より、木造のほうが、電波は通りやすいです。
近くに高層ビルやマンションがある
近くに高層ビルやマンションがあると、電波が入りにくくなることがあります。
周囲に高いビルが建ち並んでいると、電波に干渉したり、電波が乱反射したりしてスマホまで届きにくいためです。
床に寝転びながらスマホを操作している
スマホを床に近づけると、電波を受信しづらくなるケースも多いようです。
床に寝転びながらスマホを操作していて、電波状況が悪いなと感じたら、身体を起こして電波状況を確かめてみてください。
まずは、お部屋の中で電波が届く場所がないかを探してみましょう。 窓際に近づいてみたり、窓を開けてみたりすると電波状況が改善することが多いです。
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