LINEMOはサブブランド?
LINEMOは、ソフトバンクが提供する大手キャリアの通信網を利用したオンライン専用のサブブランドです。
ソフトバンクと同等の通信品質や速度を、より安価な料金で提供することが特徴です。
大手携帯電話会社であるソフトバンク株式会社が提供する、2つ目以降の携帯電話サービスを「サブブランド」と呼びます。
ソフトバンクのサブブランドとは?
サブブランドとは、一般的には企業がメインのブランドとはコンセプトや料金体系などが異なる商品やサービスを展開する際に用いるブランドです。
例えば移動体通信事業者では、本来のブランドよりも割安なサービスやプランを提供する際にサブブランドを利用しています。
ソフトバンクでは、メインブランドである「SoftBank」のほかに、サブブランドの「Y!mobile」「LINEMO」があります。
サブブランドで展開している携帯電話サービスは、メインブランドよりも安価な料金プランである特徴があります。
しかし、データ利用量の上限が低く抑えられているなどの制限があることが一般的です。
現に、ワイモバイルもLINEMOも無制限プランを提供しておりません。
サブブランドのサービスを利用する際には、料金だけに注目するのではなく、メインブランドと比較した際にどのような違いや制限があるのかにも注意する必要があるでしょう。
安価な料金が条件
サブブランドのLINEMOは、メインブランドのソフトバンクとは異なるコンセプトや料金体系で展開する、下位のブランドのことです。
メインブランドのソフトバンク通信網を利用しつつ、より安価な料金でサービスを提供する特徴があります。
LINEMOは、メインブランドの信頼性を活かしつつ、特定の顧客層に響くよう設計されており、キャリアショップのようなリアルな窓口を持たない代わりとして小容量、中容量プランを安い料金で提供しています。
キャリア・サブブランド・格安SIMの違いとは?
携帯業界は「キャリア(大手通信会社)」「サブブランド」「格安SIM」の3つの系統の分かれています。
キャリアは自社で通信回線を持ち、日本全国に安定した通信環境を提供しています。キャリアは全国各地に実店舗を構えており、トラブル発生時に直接相談できるメリットがあります。
一方で、キャリアの料金はサブブランドや格安SIMと比べて高めに設定されていますが、サポート体制が充実しており、機能も豊富で、通信品質は一番高い部類に入ります。
サブブランドは、キャリアが運営する低価格帯の通信ブランドのことを指します。
サブブランドは、親会社のキャリア回線を利用しているため、格安SIMよりも通信速度が安定しており、エリアの広さもキャリアとほぼ同じです。
料金はキャリアよりも安くしたい、けど通信品質は落としたくないという方に最適です。
格安SIMのメリットは料金の安さで、通信コストの削減が期待できます。キャリアやサブブランドと比べても月額料金を大幅に抑えられることが魅力です。
ただし、格安SIMは、通信が混み合う時間帯(お昼休みや夕方の帰宅時間帯など)は、キャリアやサブブランドと比べて通信速度が低下するデメリットがあるため、常に業安定した通信が必要な場合はサブブランドがおすすめです。
通信サービス | 代表的な事業者 | 特徴 |
---|---|---|
キャリア(MNO) | NTTドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル | 自社回線を持ち、全国エリアで安定した通信が可能 |
サブブランド | UQモバイル povo LINEMO ワイモバイル ahamo |
親会社の回線を使用し、格安SIMよりも通信品質が安定 |
格安SIM(MVNO) | IIJmio mineo LIBMO NUROモバイル |
キャリアの回線を借りてサービスを提供し、料金が安い |
サブブランドの通信速度は速い?
サブブランドは、格安SIMより速度は速く、キャリアより速度は遅くなっています。
LINEMOはソフトバンクのサブブランドです。ソフトバンクと同品質の回線を利用できるため、通信速度が安定しています。
お昼休みでも50Mbps以上を維持しているので、会社や学校のお昼休みも快適な水準です。キャリアに及びませんが、格安SIMのように遅くなることがありません。
格安SIMは、大手キャリアの回線の一部を借りてサービスを提供しているため、スマホ利用者が多い時間帯は混雑して速度が低下します。
サブブランドは、親会社と同じ回線を利用しており、混雑時でも速度が落ちにくいことがメリットです。
【サブブランドの昼の通信速度】
昼にこれだけの速度が出るサブブランドは、自社の持つ基地局やインフラを利用でき、混雑時でも通信速度を適切に調整できるからです。
サブブランドの 格安SIM |
昼の平均速度 |
---|---|
LINEMO | 下り:62.85Mbps 上り:16.72Mbps |
ahamo | 下り:101.65Mbps 上り:13.53Mbps |
UQモバイル | 下り:92.75Mbps 上り:16.4Mbps |
povo | 下り:81.22Mbps 上り:14.33Mbps |
ワイモバイル | 下り:57.25Mbps 上り:12.55Mbps |
サブブランドの回線を利用している格安SIMは、昼の混雑時でも比較的安定した速度を維持しやすい傾向にあります。
ただし、速度の差は生じます。UQモバイルやahamoは昼に100Mbpsクラス出ますが、LINEMOは50~60Mbpsにとどまっています。
LINEMOサブブランドとしての弱点
LINEMOはソフトバンクと同じ回線(通信品質)でありながら小・中容量向けのユーザーに特化した低価格でシンプルな料金体系&サービスを提供するブランドです。
しかし、同じ回線といいつつも実測は混雑時で差がついたり、平時の速度もソフトバンクの方が速くなっています。
LINEMOとソフトバンクの通信は、ネットワークの優先度が同じです。両プランともそソフトバンクの設備を使用しているため、通信品質に差はありませんが、利用者が多い時間帯にはLINEMOも速度が低下する可能性があります。
実際は混雑時の優先度で調整されていることでしょう。この辺りが料金の差分ということで差別されています。
サポートがチャットのみ
メインブランドのソフトバンクは、店舗サポート、電話サポートがありますが、LINEMOはチャットサポートのみとなります。
LINEMOのオンライン専用プランとは、申し込みから各種手続き、サポートまで原則オンラインのみで完結する、低価格プランです。
店舗でのサポートを省くことで、低価格ながら大容量のデータ通信量や、割引のないシンプルな料金体系を実現しています。
大容量プランや無制限プランがない
LINENOベストプランVの30GBは、サブブランドやオンライン専用ブランドが得意とする中容量帯です。
サブブランドのLINEMOは、無制限プランや100GBクラスの大容量プランを提供しておりません。最大で30GBプランとなっており、それ以上の容量を求める方は向きません。
混雑時の優先度が低い
LINEMOでは、ソフトバンクのメリハリ無制限+プランやペイトク無制限プランと比べて通信の優先度が低く設定されています。
LINEMOは、あくまでもサブブランドに過ぎないので、昼休みなどの混雑する時間帯や場所ではソフトバンク契約者の方が優先的に電波帯域を確保するため、LINEMO契約者は一時的に通信速度が遅くなったり、繋がらない可能性はあります。
特に回線が混み合う時間帯では、より高額なソフトバンクのプランを契約しているユーザーが優先されるよう設計されており、LINEMOユーザーは通信の影響を直接受けやすくなります。
この優先度の低さは、通信のトラフィックが増えると速度が落ちる要因のひとつです。
これらの仕様が公式で明記されておりませんが、ソフトバンクとしてはメインブランドの優先度を高くしているのは明白です。
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